融資担当者の本音に迫る!審査で見られているポイントとは


 

こんにちは!名古屋起業スタートビジョンラボです。

「事業計画書に書いた数字は本当に正しいか?」「面談で何を話せば良い印象を与えられる?」

創業融資を申し込む際、多くの起業家がこのような不安を抱えていることでしょう。

 

融資審査は、まるで分厚い壁のようで、その裏側で何が評価されているのか見えにくいものです。

しかし、審査には必ず担当者がおり、彼らが何に注目しているかを知ることは、融資成功への大きな一歩となります。

 

この記事では、融資の現場を熟知している専門家の視点から、創業融資の審査で本当に見られているポイントを解説します。

表面的な準備だけでは見抜かれてしまう「本質」を知り、あなたの融資成功率を飛躍的に高めましょう。

 


 

審査の前提:担当者は「あなたという人物」を評価している

 

まず前提として、当事務所には金融機関で10年間の実務経験(渉外担当3年、融資担当7年の渉外・融資役席経験者)を持つ職員が在籍しています。

金融機関の「中の人」として、数多くの融資案件に携わってきた経験から、「融資担当者はどのような視点で審査を行っているのか?」について、金融機関に在籍していた経験から学んだ内容をお伝えします。

 

まず融資審査はあなたの事業計画書だけを見ているわけではありません

担当者は、書類の向こう側にいる「経営者としてのあなた自身」を評価しています。

どんなに素晴らしい事業計画でも、それを実行する人物に「信頼」がなければ、融資は実行されません。

 

1. 誠実さと熱意

面談では、質問に対する回答の論理性に加え、あなたの誠実さ熱意が伝わるかどうかが重要です。

融資審査の現場では、担当者が「この人は、困難があっても乗り越えられるだろうか?」という覚悟を見極めています。

 

また、曖昧な数字や、辻褄の合わない説明は一気に信頼を失う原因になります。

わからないことは正直に「まだ検討中です」と答え、今後の調査計画を具体的に話す方が好印象です。

 

2. 自己資金の「形成過程」

自己資金は、単に金額が多いほど良いというわけではありません。

担当者が見ているのは、その形成過程」です。

 

銀行の融資担当者は、お客様の銀行通帳を拝見し、そのお金がいつから、毎月どれくらいのペースで貯蓄されてきたのかを厳しくチェックしています。

自己資金の出所が退職金の一括入金のみや、直前に親族や知人から借りたお金だけしかないと、事業に対する計画性がないと判断されるリスクが高いです。

お客様の堅実性と計画性を証明する何よりの証拠は、コツコツと積み重ねられた預金履歴です。

 

よくお客様から「タンス預金は大丈夫ですか?」と聞かれますが、本当にタンス預金なのかどうか?はご本人様しか判断できないため、審査側がそのお金の出所を正確に特定することは不可能です。

そのため、タンス預金は自己資金としては原則として認められません。

勿論、これは原則の話ですので、毎月の出金履歴を別途添付して自己資金として認めて頂いたケースもありますが、この原則を覆すのは非常に大変です。

また覆したとしても、上記のような口座履歴ほどの信用性は得られません。

 


 

審査の本質:事業計画の「実現可能性」と「リスク」

 

担当者が事業計画書で最も重視するのは、その計画が「どれだけ現実的で、リスクに備えているか」という点です。

 

1. 売上予測の「根拠」

事業計画書に「初年度売上1億円」と書かれていても、その数字に根拠がなければ意味がありません。担当者は、その数字がどのようなロジックで導き出されたのか、詳細な説明を求めます。

融資審査のプロの目から見ると、事業計画書に書かれた数字が、単なる希望的観測ではないかを見極めるのは重要なプロセスです。

 

たとえば、売上予測の根拠として「近隣の競合店が満席なので、うちも成功するはず」といった安易な説明では、説得力がありません。

ターゲット層の人口、客単価、リピート率などを細かく分析し、客観的なデータに基づいた説明が不可欠です。

具体的な数字とロジックで語ることで、計画の信憑性が高まります。

 

2. 資金使途の「妥当性」

融資された資金が、本当に事業に必要なものに使われるかどうかも重要なポイントです。

融資審査においては、「とにかく多めに借りておこう」といった安易な考えは、信頼を損なう原因となります。

 

審査する側から「この方は事業に対し、真剣に考えていないのではないか?」と疑惑を持たれる可能性がありますので、必要な資金を正確に算出し、その使い道を明確に説明することで、計画の妥当性を証明する必要があります。

そのため、我々は見積書や内訳書を通じて、設備資金や運転資金の金額が妥当かどうかを厳しくチェックしています。

 

3. 利益の「安定性」と「返済能力」

事業計画書の収支計画では、利益率よりも利益額が重視されることをお伝えしましたが、担当者はさらにその利益の「安定性」を見ています。

審査の際には、特定の顧客からの大口受注に依存している場合、その取引がなくなった際のリスクを考慮します。

複数の収益源を確保する計画や、リスクヘッジの考え方を持っているかどうかを確認します。

また、利益が出ているだけでなく、月々の借入金返済を賄うだけのキャッシュフローがあるかどうかも厳しく審査されます。

 


 

まとめ

 

創業融資の審査は、単に書類の点数をつける作業ではありません。

融資担当者は、事業計画書と面談を通じて、「この人は、融資した資金を確実に事業に活かし、返済できるか?」という未来の可能性を判断しています。

自己資金の形成過程、売上予測の根拠、そしてあなた自身の熱意と誠実さ。これらが審査の評価を左右する重要な要素です。

名古屋起業スタートビジョンラボでは、融資審査の現場を熟知した担当者が、あなたの事業計画を「審査に通りやすい」形にブラッシュアップするお手伝いをします。

気になる方は是非、お気軽にご連絡下さい。

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