【完結編】創業融資の面談当日を完全シミュレーション!
創業融資の専門家が教えるタイムスケジュールと成功のコツ
こんにちは!起業スタートビジョンラボです。
「創業融資の面談準備は万全!でも、当日はどんな流れで進むんだろう?」「1時間という面談時間、具体的にどんな話をするのか知りたい…」
先週コラムにて記載した【前編】・【後編】で準備を固めたあなたも、当日のリアルな流れにはまだ不安があるかもしれません。
この記事は、全3回でお届けする創業融資面談特集の【完結編】です。
今回は、面談当日のタイムスケジュールに沿って、家を出る準備から面談終了までの流れを分刻みで徹底的にシミュレーションします。
これを読めば、当日の動きが手に取るように分かり、緊張がほぐれて100%の力で面談に臨むことができます。
創業融資の成功を確実なものにしたいあなたは、ぜひ最後までじっくりお読みください!
【前編】・【後編】の記事をまだご覧でない方は是非こちらをご覧ください
【前編】の記事 → 【前編】創業融資|面談で落ちないための「完全準備ガイド」
【後編】の記事 → 【後編】創業融資|面談当日に役立つ「頻出質問&回答集」
面談成功は朝の準備から!出発前の最終チェックリスト
面談当日の戦いは、家を出る前から始まっています。
心と持ち物の準備を万全に整えることが、落ち着いて面談に臨むための第一歩です。
ここでは、出発前に必ず確認すべきポイントを解説します。
持ち物の最終確認:指差しチェックで万全を期す
【前編】でも解説しましたが、持ち物は前日までに準備するのが鉄則です。
当日の朝は準備したものが全て揃っているか、一つひとつ指を差しながら最終確認を行いましょう。
<持ち物チェックリスト>
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提出した事業計画書のコピー
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自己資金を確認できる通帳(原本)
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身分証明書(運転免許証など)
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会社のパンフレットや商品サンプルなど事業内容を補足する資料
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設備投資などの見積書
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筆記用具、名刺
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日本政策金融公庫の担当者の連絡先
カバンに入れた「つもり」が一番危険です。この一手間が当日の余計な不安を取り除いてくれます。
服装のチェック:清潔感が信頼感につながる
家を出る前に、鏡の前で全身をチェックしましょう。
シャツにシワはないか、寝癖はついていないか、靴は汚れていないか。
服装は、あなたの第一印象を決定づける重要な要素です。【後編】で解説した通り、スーツかビジネスカジュアルが基本ですが、最も大切なのは「清潔感」です。
この人に安心してお金を貸せる、と思ってもらえるような、信頼感のある身だしなみを心がけましょう。
【タイムスケジュール】日本政策金融公-庫の面談会場に到着してから
ここでは、午後2時からの面談を想定して、当日の具体的なタイムスケジュールをシミュレーションしてみましょう。
PM 1:30|面談開始30分前:最寄り駅に到着、カフェで最終確認
約束の時間の30分前には、日本政策金融公庫の最寄り駅に到着しておきましょう。
早く着きすぎるのは問題ありませんが、遅刻は絶対にNGです。
到着が早ければ近くのカフェなどに入り、提出した事業計画書のコピーに最後にもう一度目を通してみるのも良いです。
特に、「創業の動機」「事業の強み」「売上目標の根拠」など、自分の言葉で熱く語りたい部分は重点的に確認しましょう。
ここで頭の中を整理し、気持ちを戦闘モードに切り替えます。
PM 1:50|面談開始10分前:公庫に到着・受付を済ませる
面談開始の10分前になったら、会場のビルに入りましょう。
5分前がベストですが、初めての場所で迷う可能性も考慮し、10分前行動が理想です。
受付では、「本日○時より、融資の件でご担当の△△様とお約束しております、株式会社□□の〇〇と申します」と、ハキハキと名乗りましょう。
丁寧な挨拶は、社会人としての基本です。受付の方の対応も、見られている意識を持ちましょう。
PM 1:55〜開始まで:待合室での心構え
受付を済ませたら、待合室へ案内されます。スマートフォンをいじって時間を潰すのは避けましょう。
この時間も審査の一部と捉え、背筋を伸ばし、落ち着いた態度で順番を待ちましょう。
事業計画書に目を通したり、頭の中で挨拶のシミュレーションをしたりと、有意義に使うのも良いです。
担当者が呼びに来たら、すぐに立ち上がって明るく挨拶をします。
いよいよ本番!面談開始から終了までの流れ(60分の内訳)
面談時間は通常1時間程度です。この60分がどのように進んでいくのか、具体的な内訳を解説します。
開始〜5分:挨拶とアイスブレイクで好印象を
担当者に案内され、部屋に入ったらまずは名刺交換と挨拶です。
「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます」という感謝の気持ちを伝えましょう。
冒頭の数分間は、担当者からの簡単な自己紹介や世間話などのアイスブレイクから始まることが多いです。
ここは緊張をほぐし、コミュニケーションを図る時間です。
相手の目を見て、笑顔でハキハキと応答し、良い第一印象を与えましょう。
5分〜45分:事業計画書に基づく質疑応答(核心部分)
ここからが面談の本番です。担当者は手元の事業計画書を見ながら、様々な角度から質問を投げかけてきます。
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「事業内容について、詳しく教えてください」
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「なぜこの場所で開業しようと思ったのですか?」
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「自己資金はどのように準備されましたか?」
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「この売上計画の根拠は何ですか?」
【後編】で準備した想定問答が活きてくる場面です。
質問の意図を正確に汲み取り、自信を持って、そして誠実に回答しましょう。
数字に関する質問には、具体的な根拠を示しながら論理的に説明することが重要です。
45分〜55分:創業者からの「逆質問」タイム
一通りの質疑応答が終わると、担当者から「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。
ここで「特にありません」と答えるのは非常にもったいないです。
事業に対する熱意や真剣さを示すチャンスと捉え、1〜2つは質の高い逆質問を準備しておきましょう。
<逆質問の良い例>
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「もし今回ご融資いただけた場合、事業を進める上で何かアドバイスをいただけますでしょうか?」
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「御庫では、私のような〇〇業種の創業者に対して、どのようなサポート事例がございますか?」
なお、お金の金利や返済条件など、既に資料に書かれていることを聞くのは避けましょう。
55分〜終了:今後の流れの説明とクロージング
最後に、担当者から今後の審査期間や結果の連絡方法について説明があります。
聞き漏らさないように、必要であればメモを取りましょう。
面談終了時には、改めて時間を割いてもらったことへの感謝を伝えます。
「本日は誠にありがとうございました。どうぞ、よろしくお願いいたします」と深くお辞儀をして、丁寧な印象で締めくくりましょう。
面談終了後も気を抜かない!審査結果を待つ間の過ごし方
面談が終わるとホッとすると思いますが、まだ審査は続いています。最後まで気を抜かずに対応しましょう。
御礼の連絡は必要?
基本的には不要です。何度も連絡をすると、かえって迷惑になる可能性があります。
ただし、面談で貴重なアドバイスをもらった場合など、どうしても伝えたい感謝があれば簡潔な御礼メールを一度だけ送るのは良いでしょう。
追加資料の提出を求められた場合の対応
面談後、担当者から電話やメールで追加資料の提出を依頼されることがあります。
これは、あなたの事業に興味を持ち、より深く検討してくれている証拠でもあります。
依頼されたら、可能な限り迅速かつ丁寧に対応しましょう。対応のスピードや正確さも、評価の対象になっています。
審査期間の目安と心構え
審査期間は、通常1週間〜2週間程度です。この間は、不安になる気持ちは分かりますが、じっと待つしかありません。
自分から何度も進捗確認の連絡をするのは避けましょう。
やるべきことは、事業の準備を粛々と進めることであり、審査結果を待つ間も事業主としての時間は進んでいます。
その姿勢が次のステップにつながります。
まとめ
今回は創業融資面談特集の【完結編】として、面談当日のタイムスケジュールと具体的な流れをシミュレーション形式で解説しました。
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面談前の持ち物と服装の最終チェックは必須。
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会場へは10分前に到着し、受付から待合室まで、常に見られている意識を持つ。
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面談の60分は、挨拶、質疑応答、逆質問、クロージングで構成される。
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面談終了後も、追加資料の依頼などには迅速・丁寧に対応する。
前編・後編、そして今回の完結編で、面談対策は完璧なはずです。あとは自信を持って、あなたの事業への情熱を全力でぶつけてきてください。
起業スタートビジョンラボでは、創業したての方向けに、日本政策金融公庫をはじめとした創業融資はもちろんのこと、幅広くトータルサポートを承っており、融資についてのご相談からご提案までさせていただいております。気になる方は是非、お気軽にご連絡下さい。

