【創業融資の鉄則】日本政策金融公庫一本槍は危険!

 

審査の成功率を高めるリスクヘッジ術

 

こんにちは!名古屋起業スタートビジョンラボです。

「もし、創業融資の審査に落ちたらどうしよう…」 「事業計画書はこれで完璧だろうか…」

日本政策金融公庫(以下、公庫)からの資金調達を目指す起業家の皆様が抱える、大きな不安ではないでしょうか。

 

事実、公庫の創業融資の審査通過率は約50%と言われ、残念ながら半数の方は否決、もしくは減額という結果になります。

しかも、公庫は否決の理由を具体的には教えてくれません

 

しかし、このリスクを大幅に軽減し、資金調達の成功率を劇的に高める「鉄則」とも言える対策が存在します。それが、「公庫一本槍」で申し込まないことです。

この記事では、なぜ公庫だけに頼るのが危険なのか、そしてあなたの事業を成功に導くための具体的なリスクヘッジ術を、多くの創業者を支援してきた専門家の視点から解説します。

 


 

なぜ「公庫一本槍」のリスクが高いのか?

 

公庫の審査期間は、申込から結果が出るまでにおおよそ1ヶ月〜2ヶ月です

この間、ただひたすら結果を待つことには、致命的なリスクが潜んでいます。

  1. 時間的リスク否決されたらゼロからの再スタートとなります。 万が一否決された場合、そこから別の資金調達方法を探し始めては、さらに数ヶ月の時間を失います。
    その間の家賃や人件費で自己資金は減り続け、資金繰りは急速に悪化。
    事業の存続そのものが危ぶまれる最悪の事態に陥りかねません。

  2. 審査基準のミスマッチリスク公庫が唯一の正解ではありません。
    あなたの事業計画がどれだけ素晴らしくても、公庫の制度や担当者の視点と、たまたま相性が合わないケースも存在します。
    公庫が「ノー」と判断した事業でも、別の金融機関が「イエス」と判断することは珍しくありません。

上記理由より、一つの審査基準に全てを委ねるのは、賢明な対策とは言えません。

 


 

解決策は「信用保証協会付融資」の同時進行

 

では、どうすればこれらのリスクを回避できるのか。

その答えが、公庫への申込と並行して、「信用保証協会(以下、保証協会)を通じた金融機関融資」の準備も進めることです。

 

信用保証協会は、創業者や中小企業が銀行や信用金庫から融資を受ける際に、その債務を公的に保証してくれる機関です。

保証協会が「保証人」の役割を担うことで、金融機関はリスクを軽減でき、無担保・無保証人での融資のハードルが大きく下がります。

重要なのは、公庫と保証協会の審査はそれぞれ独立しており、評価するポイントも異なるという点です。

 

同時進行で進める3つのメリット

  1. 資金調達の成功確率が劇的に上がる
    審査基準の異なる2つのルートにアプローチすることで、資金調達の成功確率は単純計算で2倍近くになります。どちらか一方の審査に通れば、事業をスタートできます。

  2. 致命的な「時間ロス」を防げる
    万が一、公庫が否決となっても、保証協会の審査が同時進行していれば、すぐに次の手を打てます。これは精神的な安心感にも繋がり、冷静な経営判断を可能にします。

  3. より良い融資条件を引き出せる可能性
    幸運にも両方の審査に通った場合、あなたは金利や返済期間といった融資条件を比較検討し、自社にとって最も有利な条件を選択することができます

 

創業融資の具体的な流れと進め方

 1.まずは専門家と完璧な事業計画書を1つ作る

 税理士などの専門家に相談し、誰が見ても納得できる、精度の高い事業計画書をまずは1つだけ作成しましょう。必要書類の準備も同時に進めます。

 2.公庫への申込と、金融機関への相談を同時に始める

 公庫へ申込書類を提出すると同時に、お近くの信用金庫や地方銀行など、創業支援に積極的な金融機関の窓口へ相談に行き、「保証協会付の融資を受けたい」と伝えましょう。

 3.面談では正直に状況を伝える

 面談で「他には申し込んでいますか?」と聞かれたら、正直に「公庫にも同時に申し込んでいます」と伝えましょう。

 これは広く知られた真っ当な戦略であり、隠す必要はありません。

 


 

まとめ

 

創業融資において、「一つの可能性に全てを賭ける」のは得策ではありません。

「公庫一本槍」で結果を待つのではなく、「公庫」と「保証協会」という2本の槍を持って、戦略的に資金調達に臨む。

このリスクヘッジの考え方こそが、あなたの事業を成功へと導くための「鉄則です。

 

名古屋起業スタートビジョンラボでは、事業計画書の作成はもちろん、公庫と保証協会のどちらに、どのような順番でアプローチすべきか、といった具体的な資金調達戦略の立案もサポートしています。

最適な一歩を踏み出すために、ぜひ一度ご相談ください。

 

※もし、すでに公庫の審査に否決され、このページにたどり着いた方は、こちらの記事で具体的な立て直し方を解説しています→創業融資が否決されたら?資金繰りの立て直しについて

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